私たちの理念 混迷を深める現代の資本主義。資本主義経済機構はどこまで続くのか。またどのように進化するのか。スポーツ&芸能のエンタメ産業は限りなく人類を欲望の化身に祭り上げていく。IoTテクノロジーは、人類を限りなく劣化の坩堝にに引きずり込んでいくように見える。それが、人類社会の理想的な器なのかを考えます。行きつく先を知らない地球温暖化、500年後、私たちは地球に生きながらえているのだろうか?

 手がかりにするのは、言うまでもなく、今から150年前にK.Marxによって書かれた『資本論』。『資本論』は、現代でも分析力においては異彩を放つ分析ツールです。筆者はこれまで、職業としての学問ー大学での授業や社会的責任を果たすためという意味ーを行なうため、ケインズの一般均衡理論や厚生経済学、新自由主義経済学などに頼ってきましたが、ここでもう一度初心に立ち返り、「諸国民の富」から「資本論」への流れを踏まえ、混迷を深める「現代グローバル資本主義」の分析に取り掛かることにしました。

 このサイトでは、そのための様々なアイデアや考察結果を簡潔に紹介したいと思っています。この作業の中で最も重要と思われるのは、「国家の形態での資本主義経済の総括」という、今ではもう聞かれることのなくなった分析手法です。「国家による資本主義のマネジメント」と言い換えればよいでしょうか。具体的には「国家によるグローバル資本主義の総括」を、IMF等国際諸機関の「グローバル資本論」の構築をめざしています。